あなたの隣ってあいてますか?



「突然ごめん」

「いえ…」

「ちなっちゃんが、うちの整骨院通うようになってからいい子やなって思ってて、彼氏と別れたって聞いて、チャンスが来たと思った。レインボー作ってからかな?好きやなってはっきりわかった」

「あ、ありがとうございます」

「急すぎたよな?」

「はい…私、キャプテンは円のこと好きなんやと思ってました」

「円ちゃん?」

「はい」

「なんでまた?」

「キャプテン、円といるとテンション上がってたから…」

「それは、きっとちなっちゃんがいたから、テンション上がってたんやな…」

「そ、そうなんですか?」

「うん。けど、考えといて」

「はい…」

家に着く直前で、家の前に見たことあるシルエットが…

え…

もしや…

佑?

「ちなつ!」

なんで、こんなとこに…

「佑、何やってんの?」

「ちなつ待ってた」

「待ってたじゃないやん。もう!」

「誰?」

誰と言われて、キャプテンの説明をするのに迷った。

「友達です」

すると、キャプテンが言ってくれた。

「ここからは、大丈夫なんで、帰ってもらって大丈夫です」

「何、勝手なこと言ってんの?」

佑の勝手な発言にイラっとしてしまった。

「キャプテン、ごめんなさい。送ってくれてありがとうございました。また、来週お願いします」

「うん。じゃあ、また」

あ…

さっきの返事してないや…

もう、佑は本当に勝手な男…



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