あなたの隣ってあいてますか?



家に帰ると母の質問攻撃が始まった。

「佑大くん、前より男前になったやん。前もカッコ良かったけど、大人の魅力も出てきたな」

「そう?」

「より戻したん?」

やっぱりそういうことにことになるか…

「戻してません」

「あ〜そ〜、けど、佑大くんがちなつを見る目は違ったで」

母は、冷やかすように人差し指で私の肩をツンツンと押すように言った。

「私は、佑のこと何とも思ってないから、その様に伝えました…あっ…」

言った後に気づいた…もう、遅かった。

「やっぱり〜佑大くんは、まだちなつのこと好きなんや〜」

母の鋭さにびっくりする。

「もう、これ以上聞かんといて…」

私は、直ぐに自分の部屋に向かった。

すると、キャプテンと知らない番号からメールがきていた。

キャプテンは…

《急でごめん 返事急がへんから》

キャプテンらしいメールだった

あっ…

知らない番号は佑からのメールだった…

《今日は、送ってくれてありがとう♡これからも仲良くしてな♡》

ハートの数が多くて、ちょっと引いてしまう…

私は、多くを語らず…

キャプテンには、《はい。おやすみなさい》

佑には、《おやすみ》

のみ返信した。

我ながら、男前!



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