あなたの隣ってあいてますか?
翌日、咲良に相談した。
「それは、確実に佐山がちなつのこと好きなんやって!!」
「そうかな?」
「ちなつ、自覚ないん?」
「ないな…」
「佐山のどう思ってるん?」
「席が近くなって、急に仲良くなった友達?」
「向こうは、ラブラブ光線送ってるよ!」
「え?そうなん?」
「よう、見られてるで!ちなつのこと」
「ストーカー?」
「そんな酷くない!」
「そう?」
「優しい顔になるねん!佐山」
「咲良の観察力はすごいな」
「せやろ?」
「うん」
「そのうち、告ってくるんちゃう?」
「え?そうかな?」
「今日も一緒に帰るんやろ?」
「うん」
その後1ヶ月ぐらい一緒に帰ったけど何もなかった。
でも、私はだんだん佐山くんことが気になり、好きになっていた。