恋も試合も全力で!
「裄?」
「ずっと一緒にいてやるよ」
「え? でも………」
「明日休みだし、心配すんな?」
裄はあたしの頭を優しく撫でてくれた。
「おばさんに言ってくるから、ちょっと待っててな?」
あたしの頭をポンポンっとして、部屋から出て行った。
すぐに戻ってくると、またあたしの手を握って座った。
「裄…明日部活だよ?」
「心配すんな。お前は寝ろ」
「え、でも………」
「いいから」
大人しく、布団を深くかぶる。