恋も試合も全力で!
こんなバカップルみたいな会話も、
離れたら電話でしかできなくなるのか。
…やだな。
「ねぇー、裄ー」
『ん?』
「進路って、考えてる?」
少し小さな声で問いかけた。
なんか急に怖くなってきちゃった。
『進路? 考えてるけど……浅海、考えてねーの?』
「んなわけないじゃんか。考えてるよ」
なんかちょっとバカにされた気がしたから、強めに言い返した。
裄ってたまに、あたしをいじめて遊ぶんだもん。