恋も試合も全力で!
続2*3.ひとつになった日
裄の家に着いて、家の中へと入る。
裄の部屋に入ると、ベッドにあたしを座らせた。
そして、勢い良くあたしを抱きしめた。
「裄…?」
あたしをきつく抱きしめる裄。
「何で…泣いてんの?」
小さな声で、あたしに問いかけた。
「えっと…」
言いにくそうにしていると、
「もしかして…恩田のこと?」
弱々しい声で、呟く裄。
「ううん…恩田さんじゃないよ」
「じゃあ、なんで?」