恋も試合も全力で!
あはっ、じゃないよまったく。
「まぁ、浅海。幼いってことは、可愛いってことだから」
フォローになってないよ槇!!
「もー、朝から怒ってばっかだよー」
「遼多とも喧嘩してたしな」
相変わらず、笑いながら裄が言った。
「ええー! また遼多と喧嘩してたの? 仲良いんだか悪いんだか分かんないね、あんたたち姉弟」
「だって、遼多が悪いんだよー! きもいスーツ姿とか言うからっ」
「遼多も昔はあんなに浅海にべったりだったのに」
「え? そうなの?」