恋も試合も全力で!
笑いながら言うあたしに
恥ずかしいのか、赤い顔で上の方を見る裄。
そして。
「当たり前だろ? めっちゃ好きな女、抱きしめてるんだから」
この言葉に、当然あたしの顔も真っ赤。
赤くなりながらも、なんでこんなことが言えるんだろう? 裄は。
あたしはいつも、ドキドキさせられっぱなし。
赤い顔で裄を見上げると
これまた赤い顔の裄と目が合った。
恥ずかしいけれど、なぜか逸らすことができなくて。
裄の瞳に、吸い込まれそう。