恋も試合も全力で!
続3*4.決意
走って、ひたすら走って。
目的地なんて分かんないまま走り続けた。
まっすぐなんて帰れない。
こんなグチャグチャな顔で、電車なんか乗れるわけないし。
近くに公園が見えた。
公園内のベンチに腰を下ろす。
涙はまだ止まらなくて。
こんなにも裄が好きなんだと、気付かされる。
あたしは携帯を取り出して、耳に当てた。
プルルル プルルル プルッ
呼び出し音が途切れて、声がした。
『姉ちゃん?』