恋も試合も全力で!
ゲームの準備をする加藤さんとコーチ。
あたしは、裄の元へと駆け寄った。
「浅海、遅かったじゃん」
「ちょっと、いろいろあってね」
泣いた、なんて、言えない。
「ふーん」
裄は、あまり興味が無さそうだった。
「裄、コーチと打ってたね。どうだった?」
あたしは、さっきの話を振った。
「んー、めちゃくちゃ楽しかった!
コーチはさ、俺の師匠みたいなもんだから、やっぱ一緒に打てることが嬉しいっていうか」
そういう裄は、すごく楽しそうで。
バドミントンもそうだけど、
志田コーチのことも本当に大好きなんだなって思った。
「今日来て良かったね」
「そうだな」