恋も試合も全力で!
芽生と離れ、横を向くと、
そこには璃紗がいた。
「璃紗」
あたしに近付く璃紗の目には、涙が浮かんでいて。
「浅海」
あたしに、そのまま抱きついた。
「ありがと。それと、ごめんね」
「璃紗…」
璃紗の“ごめん”には、きっといろんな意味が詰まってる。
「あたし、浅海が大好き。ずっとずっと、浅海は友達だから。
笠原とのことも、応援してるからね」
璃紗の声は、涙のせいか震えてた。
それを聞いて、あたしも涙が止まらなかったんだ。
「あたしも…璃紗が大好きだよ。
ずっとずっと、友達だよ」
璃紗と仲良くなれて、良かった。