恋も試合も全力で!
そして。
「浅海」
あたしを呼ぶ声の先には、
大好きな裄がいた。
「裄」
あたしは裄にかけよった。
「これからは、ずっと一緒だな」
「うん」
「浅海が東京行って後悔しないように、俺頑張るから」
「うん」
裄が優しく笑うから、あたしも笑った。
手を取り合って、ずっと笑ってた。
「裄。バド頑張ってね」
「うん」
「あたしさ、裄がバド続けるの、嬉しいんだよ。
だって、あたしが初めて見た裄は、バドしてる裄だったもんね」
「そうだな」
だからね?
これからも、かっこ良い姿見せてね。
バドしてる裄が、あたしは大好きだから。