恋も試合も全力で!
綾子と離れてみんなを見ると、笑ってた。
みんなの笑顔を見ると、余計に涙が止まらなくて。
「芽生、璃紗。見送り行けなくてごめんね…?」
「気にしなくていいよっ」
「あたしたちは、浅海の見送りできて嬉しいんだから」
二人とも、優しい言葉をかけてくれた。
「仁も、ありがと……彼女と仲良くね?」
「うん。浅海ちゃんも、笠原先輩と頑張って」
あれから、仁には彼女ができた。
仁が本気で恋ができて、良かったよ。
「香波。遼多のことよろしくね?」
「はい。任せて下さい」
香波も、遼多の隣で笑ってた。
「遼多も…ありがと。香波のこと、守ってあげてね」
「姉ちゃんに言われなくても分かってるから」
そう言って、生意気に笑ったんだ。