家族ごっこ
そのあと、ちゃんと野田に話した。
「合格したぁ?」
一瞬、何がなんだかわからない顔をして――
「あぁ…じゃあこの学校に通えるの…」
呆然と言ってくださりました。
「嬉しいね!」
「い、家決まるかはわかんないじゃんっ」
「きっと決まるって〜」
喜んでるのは私で、現実的なのは野田だ。
「……でもさあ、そのバイトやばくない?」
六時間目の授業の用意をし始める野田の目付きが鋭くなる。
「でもニュースとか話題になってるし、なんてったって市役所に置いてあったし、大丈夫とは思いたいけど…」
正直、決まったのは嬉しいけど、怖いのも確かだ。
だって華のJKですぜ?
何かあっちゃヤバイではないですか。
野田も心配してくれてる訳なのです。