家族ごっこ


そのあと、ちゃんと野田に話した。

「合格したぁ?」

一瞬、何がなんだかわからない顔をして――

「あぁ…じゃあこの学校に通えるの…」

呆然と言ってくださりました。

「嬉しいね!」

「い、家決まるかはわかんないじゃんっ」

「きっと決まるって〜」

喜んでるのは私で、現実的なのは野田だ。

「……でもさあ、そのバイトやばくない?」

六時間目の授業の用意をし始める野田の目付きが鋭くなる。

「でもニュースとか話題になってるし、なんてったって市役所に置いてあったし、大丈夫とは思いたいけど…」


正直、決まったのは嬉しいけど、怖いのも確かだ。

だって華のJKですぜ?
何かあっちゃヤバイではないですか。

野田も心配してくれてる訳なのです。
< 14 / 46 >

この作品をシェア

pagetop