もう一度、あなたと
車の中では優も緊張してるのか、話すらしない。


ただ、私の呼吸音だけが聞こえる…


ヒューヒュー……


「香澄?」


「ん?」


「苦しいか?」


「ううん、苦しくない」


「今日、走ったんだろ?」


「だって…急いでたんだもん…」


「はー、走っちゃダメだロー」


「ごめんなさい…」
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