不良くんと鈴の音





浜寺君、何組何だろう…


また屋上に行こうかな
そしたら、会えるかな



『好きだから...____ 」



さっきの浜寺君の言葉が
胸の奥底に黒く溜る。


その言葉を聞いた瞬間

浜寺君が今にも消えてしまいそうに
儚く見えた。



…好きって

あんな顔で言うものなのかな


それでも泣きたくなるくらい
浜寺君が綺麗で

私はその場を逃げだした。



今だって気持ちは浜寺君に
あるのに

足は全然進まない。



浜寺君にとって今日初めて話して
存在を知った、

私なんかにしつこく追われても
助けたいと思っても

迷惑なのは分かってるし

ただの私のエゴだから……




今日はもう…帰ろう………









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