不良くんと鈴の音

「絶対いやだから！」


え、
こっちくる！？

やば、どうしよう！


考えこんでるとドアのすぐ側
から先生の声がした。

行き場のない私
せっぱ詰まり掃除用具入れの中に入った


予想以上に……ホコリが…








「……」

「…………」



もういったかな…？



「奏」

「え」



少し掃除用具入れのドアをあけると
浜寺くんに外からドアをひっぱられ
バランスをくずし

浜寺くんの胸に飛び込んでいた。



「何しに来たの」

「あっ、やっ、ごめんなさっい！？」



恥ずかしいのと
びっくりしたので
浜寺くんから離れようとしたら

浜寺くんに強く抱き締められた。



「浜寺くん？」

「黙って」


「……」



さっきの先生の言葉からして
先生と別れようとしたのかな？





好きって言ってたのに
なんで？

自分からそんな辛い事…

聞いたところで
浜寺くんはきっと何も言わない




「…….大丈夫。大丈夫だよ。」


私は小さい子をあやすように
浜寺くんの頭を撫でた。