不良くんと鈴の音






幼馴染といっても、中学からは
一緒に登下校する事もなくなり

お母さん同士だけの付き合いで

同じ高校に入って
同じクラスになっていなければ

これから一生話すことないと
思っていた。


「お前いつからそんな趣味悪く
なったんだよ!やめとけよ!
あんなク…」


パシッ


いつものクラスのお調子者のような
口調じゃなく本気で言う佳の
次の言葉が予想出来たから

私は



佳を叩こうとしてしまった。


それを


「やめなさい。何があったの」

「………先生」



小野田先生に止められた。













< 22 / 34 >

この作品をシェア

pagetop