偽りの愛に溺れる。
一瞬、時が止まったかのように感じた。
「本当ですか?」
「うん。」
とても優しいその声が、この言葉は本当だとあたしに思わせた。
「ありがとうございます、嬉しいです!」
「良かった。あ、
付き合うんだったら敬語はやめろよ(笑) 堅苦しいだろ?」
「分かりました…あっ」
9歳年上の隆志さんにタメ口なんて、きけない。
「まあ元バイト先の人だしすぐには抜けないよな」
「そのうち抜けますよ!」
「気長に待っとくよ。今日、仕事早く終わるんだけど、会えない?」