偽りの愛に溺れる。
次の日。俺は親友の恵一の家に行った。
恵一は高校と大学が同じで、今でも時々会っている。
「隆志、話ってなんだ?仕事か?」
「ちげーよ、仕事は順調だよ」
「じゃあ、なんだよ」
「実は…」
俺は琴菜のことを全部話した。
「お前大学生とセフレだったのかよ!ええ!」
恵一は驚いている。
まあ、普通28のサラリーマンが大学生と付き合ってたら驚くだろう。
「それで、琴菜ちゃんと付き合ったら隆志も琴菜ちゃんのことが好きになってしまったと」
「まだ好きかどうかは分かんねーよ」
「相変わらず意地っ張りだなあ(笑)
隆志の悪い癖だよ、そうやって頑な態度をとるところ」