偽りの愛に溺れる。

ドラッグストアに着くと、急いで風邪薬と冷えピタを買い、電車に乗って隆志さんの家に向かった。

隆志さんのマンションは20階建ての高級マンションで、私みたいな大学生には少し入りづらい。
そして隆志さんの部屋は最上階の20階の2002だ。ピンポンを押すと、ピンポンの下のスピーカーから「入っていいよ」と言われた。

人の家のドアを開けるのは少し抵抗があるが、今はそんなことを気にしている場合じゃない。
私は目の前のドアを開けた。

「おじゃまします…」





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