偽りの愛に溺れる。
「わざわざありがとー」
隆志さんがフラフラしながら出てきた。
「ちょっと、寝てなきゃダメじゃないですか!」
隆志さんを慌ててベッドへ戻す。
隆志さんは渋々ベッドに座った。
「ことなー、それ貼って」
私が買った冷えピタを指差した。
いつもより子供っぽい口調になってるのは熱が高いからみたい。
「今貼りますね」
冷えピタを箱から出して、隆志さんのおでこに貼った。
「残りの冷えピタ、冷蔵庫で冷やしてもいいですか?」
「ああ、いいよー」
冷蔵庫に残りの袋に入った冷えピタを入れた。