偽りの愛に溺れる。

あたしは今までの想いを、隆志さんに知って欲しい。

「……分かった。琴菜のことちゃんと考え てみるよ」

「本当ですか?」

「ああ。だから今日は帰って考える」

「はい…」

あたしは笑って言った。
隆志さんも微笑んでくれた。

よかった、隆志さんに自分の気持ちを伝えられた。
ほっとしてそのままベッドに倒れ込む。
そばにある枕を思わず抱きしめた。
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