復鬼【短編】
「自分で殺る」


"いいぞ。お前に出来るのならばな。母親という執着心を捨てろ"


「解っている」


"この指一つ動かせば、すぐに逝かせてやれる"




それが引き金となるのだろう。






"その角を右に曲がった奥だ"




何故、奴はヒトから場所を聞かずとも母親の居るであろう家が分かるのだろうか。
それには全く分からなかった。



< 9 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop