鈍感な2人
お弁当を食べようと口を開けると、相沢君が弁当を持って私のところに来た。
「どうしたんだね⁇相沢君。」
「いや、金森君と食べようかと思ったのだよ。」
「かまわんよ。そこに座りたまえ。」
「うむ。邪魔する。」
「ところで、今日は友達とご飯を食べないのかね。」
「金森君、僕の心配をしてくれているのかね⁇」
「いや、珍しいことがあるものだと驚いているのだよ。」
「その割りには驚いた様子は伺えないが…。」
「表情に出すのが面倒臭いだけだよ。」
「うむ、そうであったか。友達は、彼女とやらが出来、一緒にご本を食べてるので、俺は1人になる訳だ。」