鈍感な2人
恋人調査


友達が沈黙してから少しして、チャイムがなった。

五限めが始まった。

五限目は体育であった。

更衣室に向かい、ジャージに着替える。

すると、更衣室で相沢君に告白をしたと噂になっている女子数人が私を取り囲んだ。

「金森さん、あんた相沢君と仲良いからってつけあがってんじゃないよ⁇」

「仲良いかどうかは私には分からん。」

「あんなにべったり相沢君独り占めにしといてよく言うわ。」

「私は相沢君独り占めにした覚えはない。」

「お弁当を一緒に食べてたじゃない‼︎」

「あれは、相沢君が避難させてくれと来たからさせてやったまでだ。私が誘ったわけではない。」

「お弁当の交換は?」

「それはお互い同意の元だ。」

「同意の元って…。」

「隣のやつの食べてるものがうまそうに見えた。一口くれまいか⁇そんなノリだ。深い意味などありはしない。」

「私たちはそれが出来ないのよ‼︎」

ドンッと突き飛ばされた。

突き飛ばされる意味が分からない。
< 21 / 65 >

この作品をシェア

pagetop