鈍感な2人
気づけば体が勝手に動いていた。
皆が固まっているにもかかわらず、俺は金森君を抱き上げた。
「保健室に連れて行きます。」
金森君は思ったより軽かった。
保健室に着くなり保険医が頭を冷やした。
ベットに横にならせた。
「名前。その子とあなたの名前教えて⁇」
「こいつは金森アズミです。俺は、相沢卓司です。」
「先生。金森君は大丈夫でしょうか?」
「分からないわねぇ…。容態が悪くなるようだったら病院へ急がないといけないけど。もし目が覚めたら、念のため病院へ行かせるわ。」
「よろしくお願いします。」
「あなた達付き合っているの?」
「それはありません。ただの、クラス役員ですが…。」
「…そう。」