鈍感な2人
それから二日ほど経った日曜日。
学校は休みだと言うのに、相沢君と私は繁華街に出て、デート中のカップルと思われる人に聞き込み調査を開始した。
「ちょっとすいません。つかぬ事をお伺いしますが、あなた達は恋人同士ですか?」
「なんだお前⁈」
「いや、今、恋人とはどのようなものなのかを皆さんにお聞きしてまして…。」
「今時はそんな事も授業でするのかよ‼︎」
「例えばでも良いので教えていただけないでしょうか。」
「え?ゔーん。守ってやりたいとか?」
「ありがとうございます。」
そうなのか…。
守ってやりたい奴ねぇ…。
そのカップルは仲よさそうに手をつないで歩いて行った。