鈍感な2人
「高野‼︎アズミに何をしようとした‼︎泣かすんじゃねぇよ‼︎」
「相沢、お前いつから金森のこと名前で呼ぶようになったんだ⁇」
「そんなことどうでもいい。こいつになにしようとしてたんだって聞いてるんだ。」
「しようとしてたんだ。じゃなくて、したんだよ。」
「何をしたんだ‼︎」
「鈍いねぇ相沢、キスだよキス。」
「泣かしてまですることなのかよ。」
「忘れるために、金森とのこと、終わりにするために…思い出が欲しかった。恋人らしい思い出なんてないから…一つくらい。そんなことよりお前らこそグダグダしてねぇでくっついちまえよ‼︎」
高野君はそう言うと、走ってどっかに行ってしまった。