鈍感な2人



私の視線に気づいたのか相沢が私を見る。

普通なら、目を逸らすのだが、相沢の反応がどんなか気になって観察を続ける。

まだ朝の話しを続けている男子達に、相沢が一言。

「お前らがしなくても、あの女ならしただろうな。」

一斉に私を見る男子。

「あいつお前の事ずっとみてるぜ。入学早々モテモテか⁈」

ちょっと間をおいてこれから出た言葉は、


「イャ、同じ穴のムジナだろうな。」

その一言だった。
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