みすみの花が開くとき
「…でも、太陽ってなんか目立ちたがり屋さんみたいじゃないですか?

…太陽が昇ってる間は星も見えませんし、…月も見えにくいですし」


あ、それ、思ってた。





「…それに、闇が出来るのは、…太陽がものを照らすからなんですよね…」





雪は悲しげに目をつむった。





「…あたしの、柾とか英兎くんとかと同じくらい古い知り合いに、太陽みたいなお兄ちゃんが居たんです」


それが、《聡兄ぃ》?




…花月さんの夢に出て来るくらい、花月さんの近くに居る人…?





その人が居なくなっちゃうと、泣いちゃうくらいに?





…モヤモヤ…。

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