みすみの花が開くとき
「僕に、聡兄ぃさんの代わりをしろって事?」





「ち、違うのっ!

…ただ、近衛くんと居ると安心って言うか、居心地良いって言うか…。

…なんかドキドキするし…。

ごめん、…解りにくいよね?

でも、何て言ったらいいのか判らなくて…。

聡兄ぃ以外で、初めてなの…。こんな感じ…」





光栄に思うべきなのかな?


「…で、僕に何をしろって言うのかな?」


雪は目をふせて、もじもじと指先を合わせている。

その頬は、ほんのり染まっていた。


「…しろとは言わないけど、…その、一緒に居てくれたら嬉しいなぁって…」


かわいいなぁ。

…もう、変態っぽくてもいいや。


「ありがとう。本人が言ってるんだったら、文句は言われないよね」





ありがとう。





…でも、耐えられるかな?





いや、僕の理性とか。


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