みすみの花が開くとき
「花月さんは、ここ、知ってたんだよね?」
「うん…」
「林見ても、気付かなかったよね」
「…あんな道、初めてだったし…」
まぁ、道ですら無いしなぁ。
「普段から、ここには来てる?」
「…たまに」
「いつも、どうやって来てるの?」
雪は不思議そうな目を向けた。
あ。やっと、目ぇ合った。
…のは嬉しいんだけど、もう少し、心臓が大人しいと、助かるな。
「…気付いてないの?」
「何に?」
「《Luchs-Nebel》って覚えてる…?」
「入学式の日に行った店?」
「そう。…で、ここは、そこのはす向かい」
はす向かい、…斜め前?
なんで、気付けなかったんだろ。
「うん…」
「林見ても、気付かなかったよね」
「…あんな道、初めてだったし…」
まぁ、道ですら無いしなぁ。
「普段から、ここには来てる?」
「…たまに」
「いつも、どうやって来てるの?」
雪は不思議そうな目を向けた。
あ。やっと、目ぇ合った。
…のは嬉しいんだけど、もう少し、心臓が大人しいと、助かるな。
「…気付いてないの?」
「何に?」
「《Luchs-Nebel》って覚えてる…?」
「入学式の日に行った店?」
「そう。…で、ここは、そこのはす向かい」
はす向かい、…斜め前?
なんで、気付けなかったんだろ。