みすみの花が開くとき
「君をお茶買いにパシらせたのは、覚えてる?」

「…はいッス」

「その時に、花月ちゃんにそれを説明して、一応、許してもらったよ。

佐橋君の話も、その時に聞いたよ」

「許してもらった…?」


偉そうに…。


「花月ちゃんが、そう言ったからさ」


そういう問題かよ…?


「やった後で…」

「そうなるね」


一度やった事が、キレイさっぱり許される…?


「ありえねぇ…」

「じゃ。私の話はそれだけだから」


遥は手をひらめかせ、早足に去って行った。
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