みすみの花が開くとき
は?

城戸さんが、僕に?


「…そうなんだ」


白い花が揺れる。


「それだけ…?」

「うん」


だって、僕は花月さんが好きだから。


「告白されたら…?」

「断るよ」

「…城戸さんの事、かわいいって言ってたよね…?」

「言ったね」


花月さんが一番だと思うけど。


「じゃあ…、なんで…?」

「…好きな人が居るから」


雪は起き上がった。


「好きな人が居るのに、…かわいいなんて言ったの…?」

「素直な感想だけど」


雪は頬を膨らませた。


「…あたし、アホみたい」


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