みすみの花が開くとき
そんな事考えてるとき、扉が開いたの…。





紅葉ちゃん達かなって思ったんだけど…。





…入って来たのは─





─矢追くんだった…。





それまでは半分眠ってたみたいだったけど、一気に目が醒めたよ…。





…矢追くんは、あたしが悲鳴を上げる前に、あたしの口を塞いだ…。

…両手を押さえつけられて、脚を閉じられなくされた…。


『雪ちゃんはさ、俺の事、嫌いなわけ?

俺は雪ちゃんが好きだよ…。

…雪ちゃんを…、食べちゃいたいくらいにね』





…矢追くんが、…また、獣に見えた…。


< 147 / 307 >

この作品をシェア

pagetop