みすみの花が開くとき
「やぁ、起きたね」
振り返る。
柔和な笑顔の、ツヤの有る長い白髪を後ろにまとめた男性が居た。
誰?
「…えっと、貴方は…?」
男性は膝を指した。
「その毛布の持ち主だよ」
「あ、ありがとうございます…」
こんな言葉しか出てこないなんて、情けない。
「身体、冷えてるでしょ?入りなよ」
「入る?」
「ここは、私の店の裏なんだ」
振り返る。
柔和な笑顔の、ツヤの有る長い白髪を後ろにまとめた男性が居た。
誰?
「…えっと、貴方は…?」
男性は膝を指した。
「その毛布の持ち主だよ」
「あ、ありがとうございます…」
こんな言葉しか出てこないなんて、情けない。
「身体、冷えてるでしょ?入りなよ」
「入る?」
「ここは、私の店の裏なんだ」