みすみの花が開くとき
「凜さん。うちの見習いをいじめるのは、よして下さいよ?」


凜は頬を膨らませた。


「コミュニケーションよ、マスター。

ね、近衛君?」


凜の上目遣い。





…駄目だ。

雪に、僕の紅茶を飲んでもらう。

そのために、玉兎さんに頼み込んで…。





…凜さんは雪じゃない、雪じゃない、雪じゃない…。

耐えるんだ、僕。





雪、浮気はしないから…。



< 161 / 307 >

この作品をシェア

pagetop