みすみの花が開くとき
「ゆ…き…?」
「…誠の…アホ…」
雪は走り去った。
あわてて、駆け出す。
屋上の入り口に手をかける。
力を入れる前に、扉が開く。
扉の開いた先には、英兎が居た。
「どけ、英兎」
英兎はくすくすと笑っている。
「おはよ、誠」
「あぁ、おはような。雪を見たろ、追うから、そこをどけ」
「あ~れあれぇ?名前で呼んでるんだぁ?」
「邪魔だ、どけ!」
思いの外、声が響く。
「いーけど。誠、柾みたいだよぅ?」
英兎はくすくすと笑っていた。
「…誠の…アホ…」
雪は走り去った。
あわてて、駆け出す。
屋上の入り口に手をかける。
力を入れる前に、扉が開く。
扉の開いた先には、英兎が居た。
「どけ、英兎」
英兎はくすくすと笑っている。
「おはよ、誠」
「あぁ、おはような。雪を見たろ、追うから、そこをどけ」
「あ~れあれぇ?名前で呼んでるんだぁ?」
「邪魔だ、どけ!」
思いの外、声が響く。
「いーけど。誠、柾みたいだよぅ?」
英兎はくすくすと笑っていた。