みすみの花が開くとき
「じゃあ、今日はこれで解散ね」

「部長はどうするんスか?」


充夏は未だ、床にのびている。


「外に放っておこうか」

「駄目ですよ!」

「お。花月ちゃん。不満?」

「部長が風邪ひいちゃいますよ!」

「いいじゃない」

「…解りました。あたしが保健室に連れて行きます!」

「そう。じゃ、よろしく」


雪は充夏を引き摺って行った。


「雪!僕も…」

「ストップ!」

「何スか。高杉先輩」

「君に、大事な話が有るの」


遥の眉間には皺が寄っていた。

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