みすみの花が開くとき
1-D。
雪は少し、息を乱していた。
席につく。
「仲いいねぇ、誠?」
振り返らないでも判る、親友の間延びした声。
「そんなんじゃないよ。色ぼけウサギ」
そういえば、英兎、席、隣だったな。
「顔、赤いよぅ?」
「…走ったんだよ」
「ふぅん?」
英兎はくすくすと笑っている。
「え、じゃあ、花月さんってフリー?」
あ?誰?
見ると、横槍を入れたらしい、健康的に肌を焼いた少年が居た。
…あー…。ごめん。
誰?
雪は少し、息を乱していた。
席につく。
「仲いいねぇ、誠?」
振り返らないでも判る、親友の間延びした声。
「そんなんじゃないよ。色ぼけウサギ」
そういえば、英兎、席、隣だったな。
「顔、赤いよぅ?」
「…走ったんだよ」
「ふぅん?」
英兎はくすくすと笑っている。
「え、じゃあ、花月さんってフリー?」
あ?誰?
見ると、横槍を入れたらしい、健康的に肌を焼いた少年が居た。
…あー…。ごめん。
誰?