みすみの花が開くとき
「雪ちゃんが欲しい物とか、知ってるかい?」

「いえ…」

「誠さん、彼氏ですよね?」

「一応…」

「仕方ないよ。雪姉さん、そういうの言わないし」

「面目無い…」


うぅ。情けなくなってきた。

僕、雪が欲しい物も知らないんだ…。


閑は手を合わせた。


「そーだ!凛姉さんに相談したらいいんじゃないですか?」


あ。凛さん!その手が有ったか。

そうだよな、姉妹なら、欲しい物とか知ってそうだよな。


「近衛君」


奥から声。


何だろう、玉兎さん?

用事かな?



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