みすみの花が開くとき
玉兎は店の奥に居た。


「玉兎さん。何スか?」


玉兎は溜息をついた。


「『何スか?』じゃないよ。近衛君、休憩時間だよ」


え。もう、そんな時間か。話し込み過ぎたかな?

でも、色々有ったしなぁ。





あ。今、凛さんの所に行こうかな。

今日、お店に居るって聞いたし。


「玉兎さん。ちょっと、出て来ていいスか?」

「いいよ。ちゃんと帰って来てね」

「はいッス!ありがとうございます!」


エプロンを脱ぎ、裏口から出る。





雪が欲しい物、知ってるといいなぁ。



< 275 / 307 >

この作品をシェア

pagetop