みすみの花が開くとき
凛は腕を組んだ。


「雪が欲しい物ねぇ…。

特に思いつかないなぁ…」


がーん。

凛さんでも駄目か…。


「ごめんね、役に立てなくて」

「いえ。ありがとうございました」

「まぁ、あれよ。

プレゼントってのは、何をもらったかじゃないしね」


え。欲しい物もらった方が嬉しいんじゃ?


「大事なのは心よ心。

『これを選ぶのに、あの人はどれだけ私の事を考えてくれたかな?』

って事」


そうか。そうなのか。


「あぁ、でも、いくら考えても、ハズレは有るからね」


え。どうしたら…。


「結局、その人に合った物をって事よ」

「はいッス。ありがとうございました」


Lievreに戻ろう。

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