みすみの花が開くとき
「…おはよ」

「…近衛くん。朝、弱いんですか?」

「は?」


何、それ?


雪はたじろいだ。


「あ、いや、その…。声、沈んでたから…。調子、悪いのかなって…」


あ、キレてると思われたかな?

あの返しはまずかったか。


「そんな事無いよ」





「…じゃあ、お悩み、…ですか?」


苦笑。


やっぱり、判り易いんだ、僕?

お悩み、…ですけど?


「…あたしでよければ、お話し、聞きますよ」

「いいよ。下らない事だから」

「聞きます」


…聞けば、楽になれるかな?


深呼吸。

腹に力を入れる。





「あのさ、柾と付き合ってるって、本当?」

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