みすみの花が開くとき
入学式の日は憂鬱だった。

あたしは女子校に通いたかったのに、周りの人に押し切られる形で、ここに入った。





気晴らしに、屋上に居た。


あぁ、もう。

柾と英兎くんが守ってくれるって言うけど…。

やっぱり、怖いよ…。

荒療治って言ってたけど、治療になるのかな…。

あ。春風。気持ち良いなぁ…。





…なんて思ってたら…、あなたが現れた…。


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