みすみの花が開くとき
近衛誠はベッドに寝ていた。





目が醒める。





此処は…。

そうだ。刺されて、運ばれて…。


「誠…っ!」


傍らに、涙を溜めた雪が居た。


「雪…」


見回すと、光如と紅葉と閑と凛も居る。

光如は険しい表情で―

紅葉は悔しげに―

閑はつまらなさそうに―

凛は少し安心した様に。





さっきのは夢か…?

あの顔は…。





どういう事だ?


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