みすみの花が開くとき
放課後。
「誠。バスケ部に見学、来ない?」
「柾か佐橋誘えば?」
英兎は溜息をついた。
「柾はゲット済み。よっしーはラグビー部なんだって」
「へぇ」
よっしーって。
「ね、行こーよぅ」
面倒だな。朝練とか有ったら、屋上に行けないし。
「あの」
振り返る。
腰まで伸びた茶髪が印象的な少女が立っていた。
誰?他のクラスの人?
「あ、城戸さんだぁ」
英兎の知り合いか。
「じゃあ、僕、帰るな」
肩を掴まれる。
「放せよ」
「むふ。城戸さんが声かけたのは、誠だよ」
「は?」
振り返る。
少女に、二つ折りになった紙を押し付けられる。
「えっと、それじゃ!」
少女は走り去っていった。
何、これ?
「じゃ、ぼくは部活に行くよ。またねぇ」
いや、何、これ。
…まぁ、いいか。
「誠。バスケ部に見学、来ない?」
「柾か佐橋誘えば?」
英兎は溜息をついた。
「柾はゲット済み。よっしーはラグビー部なんだって」
「へぇ」
よっしーって。
「ね、行こーよぅ」
面倒だな。朝練とか有ったら、屋上に行けないし。
「あの」
振り返る。
腰まで伸びた茶髪が印象的な少女が立っていた。
誰?他のクラスの人?
「あ、城戸さんだぁ」
英兎の知り合いか。
「じゃあ、僕、帰るな」
肩を掴まれる。
「放せよ」
「むふ。城戸さんが声かけたのは、誠だよ」
「は?」
振り返る。
少女に、二つ折りになった紙を押し付けられる。
「えっと、それじゃ!」
少女は走り去っていった。
何、これ?
「じゃ、ぼくは部活に行くよ。またねぇ」
いや、何、これ。
…まぁ、いいか。