みすみの花が開くとき
気付くと、いつものベッドに腰かけていた。

顔に手を当てる。

うっすらと、汗。

身体を見回す。


…風呂には入ってるな。


腹に手を当てる。


…飯も食ってるな。

マジかよ。記憶にないんですけど。

ヤバいかもな、僕。





そういえば、城戸さんの紙って、何だったのかな?


紙を広げる。

『1-Aの城戸都っていいます。よかったら、メールください』

と、細く、整った丸文字で書かれていた。

その下には、メールアドレスらしい文字が有った。


え、マジ?罰ゲーム?城戸さん、気の毒に。

じゃなきゃ、けっこうな物好きだな。

柾と英兎、知り合いでしょ?

まぁ、いいや。


書かれたアドレスにメールを送る。

しばらくして、返信。





十数通のメールをやりとりして、眠りに堕ちた。



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