みすみの花が開くとき
「ほら、俺ら、人数少ねぇだろ?

人数不足で出れない部門が有るってのは面白くない。

つー事で、一人二人、引っ張って来いって事だ」


充夏に肩を叩かれる。

寒気。


触るな。


「何言ってんの?

ミツカン。アンタも行きなさい」

「俺、部長だぞ?」

「私と花月ちゃんで話はまとめとくから、安心して行きなさい」


充夏は肩を落とした。


戦力外か。いい気味。




あ、僕もか。





放送室を出る。


「高杉先輩って、B型ッスか?」

「Aだ」

「その割にはマイペースと言うか…」

「もう慣れた。お前も慣れるよ」

< 59 / 307 >

この作品をシェア

pagetop